Bootstrap5でWordPressのテーマを作るーテーマ制作編
前回は、Bootstrap5をダウンロードして導入するところまでお届けしました。今回は、テーマの制作に入っていきます。
基本的なテンプレートを作っていきましょう。ファイル名はテンプレート名であれば任意ですが、ここでは「front-page.php」とします。HTMLのひな型を書きましょう。VSCodeのEmmetで作成すると、lang属性が「en」になるので「ja」に直します。「title」タグは自動で出力するので不要です。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=edge">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
</head>
<body>
</body>
</html>
続けて、手を加えていきます。パートを分けて行きましょう。以下のような構成で進めます。
- ヘッダーは8対4の2カラム 左にタイトルとサイト説明、右に連絡先を想定
- ナビゲーションは1カラム Bootstrapの機能を使用するためWordPressのメニューは不使用
- コンテンツは、8対4の2カラム 左にメインコンテンツ、右にサイドバーを想定
- フッターは1カラム
「header」、「nav」、「main」、「sidebar」、「footer」をそれぞれ作ります。「main」と「sidebar」を「content」としてまとめています。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=edge" />
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0" />
<title>Document</title>
</head>
<body>
<!-- header -->
<header class="header"></header>
<!-- /header -->
<!-- nav -->
<nav class="nav"></nav>
<!-- /nav -->
<!-- content -->
<div class="content">
<!-- main -->
<main class="main"></main>
<!-- /main -->
<!-- sidebar -->
<div class="sidebar"></div>
<!-- /sidebar -->
</div>
<!-- /content -->
<!-- footer -->
<footer class="footer"></footer>
<!-- /footer -->
</body>
</html>
Bootstrap5のグリッドシステムを使ってレイアウトしていきましょう。「header」から「footer」までを「.container」クラスでラップします。各パートを「.row」、「.col」のクラスでレイアウトします。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=edge" />
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0" />
</head>
<body>
<!-- container -->
<div class="container">
<!-- header -->
<header class="header">
<div class="row">
<div class="col-md-8">header_left</div>
<!-- /col-md-8 -->
<div class="col-md-4">header_right</div>
<!-- /col-md-4 -->
</div>
<!-- /row -->
</header>
<!-- /header -->
<!-- nav -->
<nav class="nav"></nav>
<!-- /nav -->
<!-- content -->
<div class="content">
<div class="row">
<div class="col-md-8">
<!-- main -->
<main class="main">main</main>
<!-- /main -->
</div>
<!-- /col-md-8 -->
<div class="col-md-4">
<!-- sidebar -->
<div class="sidebar">sidebar</div>
<!-- /sidebar -->
</div>
<!-- /col-md-4 -->
</div>
<!-- /row -->
</div>
<!-- /content -->
<!-- footer -->
<footer class="footer">
<div class="row">
<div class="col">footer</div>
<!-- /col -->
</div>
<!-- /row -->
</footer>
<!-- /footer -->
</div>
<!-- /conteiner -->
</body>
</html>
ここまで、スタイルシートとスクリプトを読み込ませていませんが、一時的に読み込み、色を付けて高さを出すとこんな感じのレイアウトになっています。navは省略しています。
Foundation6との違い_02
レイアウトはコードの違いだけで、方法は同じです。Bootstrapは初めてですが、スムーズに理解できました。例をあげてみます。
> 全体のwrap
・Bootstrap5
<div class="container"></div>
・foundation6 XY Grid
<div class="grid-container"></div>
> カラムのレイアウト
・Bootstrap5
1カラム
<div class="row">
<div class="col"></div>
</div>
2カラム
<div class="row">
<div class="col-md-8"></div>
<div class="col-md-4"></div>
</div>
・foundation6 XY Grid
1カラム
<div class="grid-x">
<div class="cell"></div>
</div>
2カラム
<div class="grid-x">
<div class="cell medium-8"></div>
<div class="cell medium-4"></div>
</div>
Foundation6よりBootstrap5のコードのほうが短くシンプルなので、ここはBootstrap5に軍配が上がるのではないでしょうか。
まとめ
Bootstrap5を使ったテーマの制作に入りました。長くなってしまったので、続きは次回に。WordPressのテンプレートタグを入れたり、パーツに分けたり、というところをやっていきます。では、お楽しみに。
Sublime TextからVisual Studio Codeに乗り換えて、全くの我流で使っていました。この本を読んで「目から鱗」、タグを書く手間が省かれて作業が爆速になりました。ぜひ、ご一読ください。おすすめです。
Bootstrap5の開発にはこちらが参考になります。眺めているだけで、いろいろなアイデアが浮かんできます。